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【一覧表付き】香典返しの相場をケース別に解説

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「香典返しの相場っていくらなんだろう?初めてのことだから、よく分からない…」 お通夜や葬儀でいただく香典に対してはお返しをするのがマナーですが、渡す機会はめったにありません。相手に失礼のないようにお返ししたいものの、どのくらいの金額の香典返しを用意すればいいのかは分からないものですよね。 以下が、香典返しの相場になります。 香典返しの相場① 上記の表でお分かりいただけるように、香典返しの相場は半返しが一般的なのですが、ケースによって変わることがあります。香典の額や相手など、香典をいただいたときのケースに合った香典返しをお渡しすれば、相手に失礼になるようなことはありません。 この記事では、上記の香典返しの各相場に該当するケースを1つずつ詳しく説明していきます。法要の準備などで慌ただしい中でも、香典返しに適切な金額を迷うことなく決めていただけるようにご紹介するので、ぜひ参考にしてください。 さらに、香典返しの相場に関わる内容として以下も説明していきます。
  • 香典返しにふさわしい品物を選ぶときのポイント
  • 香典返しの相場別・品物一覧
香典返しの相場が分かっても、香典返しにふさわしい品物をお渡ししなければマナーに反してしまいます。相場を考慮しながら相手に失礼のないような香典返しを用意いただけるよう、品物に関する説明もするのでこちらも併せてご覧ください。

1. 香典返しの相場一覧

冒頭でも取り上げましたが、香典返しの相場は以下の通りです。 香典返しの相場① 香典返しは、いただいた香典に対して半返しするのが一般的です。しかし、
  • 故人の立場
  • 香典の金額の大きさ
  • 香典に加えていただいたもの
  • 住んでいる地域
  • 香典をいただいた相手
によっては半返しとならないケースがあります。「香典返しは全て半返し」と認識してしまうと、香典をいただいた相手に対して失礼にあたってしまうため注意しなければなりません。どのような場合が一般的な半返しとなるのか、あるいはその他の金額になるのかを、香典返しをする前に理解しておくことが非常に大切です。 では早速、次の章から香典返しの相場が次の4つに該当するケースを詳しく説明していきましょう。
  1. 一般的な「半返し」のケース
  2. 「3分の1」のケース
  3. 「3分の1 ~ 4分の1」のケース
  4. その他のケース
香典返しをするのに適切な時期はいつ?
香典返しの一般的な時期は「弔明け」ですが、宗教や地域などによって異なる場合があるので注意が必要です。 香典返しの時期については、「香典返し 時期」で詳しく説明しています。香典返しをお渡しする前に、ご覧になることをおすすめします。

2. 香典返しの相場が「半返し」のケース

香典 まずは、香典返しの相場が一般的な「半返し」になる以下2つのケースを説明します。
  1. お通夜や葬儀当日に香典返しする場合
  2. 弔明けに香典返しする場合

2-1. お通夜や葬儀当日に香典返しする場合

香典返しは、四十九日の法要(仏式の場合)が終わった後の弔明けにお渡しするのが一般的なのですが、遺族の意向や住んでいる地域などによってはお通夜や葬儀当日に香典返しをする場合もあります。このような場合、1人あたりにいただくであろう香典の半返しが相場です。 ここで、「1人あたりにいただくであろう香典の額なんて、当日にならないと分からないのでは?」と思われる方もいるかもしれませんね。 確かに、香典はお通夜や葬儀当日にならないといただかないもののため、事前に把握することはできません。ただ、当日いただくであろう香典の一般的な金額というのがあります。その金額は、1人5,000円程度です。このため、香典返しの金額はその半分の2,000円 ~ 3,000円となります。 お通夜や葬儀当日は、1人あたり2,000円 ~ 3,000円の香典返しを一律で用意してお渡しするため、香典返しの準備や手配に大きな手間が発生することはありません。

2-2. 弔明けに香典返しする場合

弔明けに香典返しをする場合は、いただいた香典の半返しが相場です。いただいた香典を1人(一家族)ずつ確認し、その金額に応じた香典返しをお渡ししていきます。 ここで「香典の金額は人によってバラバラだろうし、その半返しなんて予測がつかない。香典の金額にふさわしいお返しを用意するのは大変そう…」と思った方もいるかもしれませんね。 しかし、あまり心配する必要はありません。なぜなら、香典にふさわしい金額は決まっているため、あらかじめ半返しの額を把握できるからです。 以下が、香典の一般的な金額とその香典返しの額です。
一般的な香典の金額 香典返しの金額
30,000円 15,000円
10,000円 5,000円
5,000円 2,500円
上記3つの香典は、 ・「死(4)」や「苦(9)」を連想させない ・お札の数が奇数で割り切れない ※割り切れる偶数だと「故人との縁(つながり)を切る」ことを連想させてしまう ※ただし、20,000円の香典は認められていることがある となるため、これらの金額が一般化されているのです。このため、3段階の香典金額の半返しを考えておけば、弔明けにスムーズに香典返しをお渡しできるようになります。

3. 香典返しの相場が「3分の1」のケース

葬式・葬儀 香典返しの相場が3分の1になるのは、主に「故人が一家の主である場合」です。 これまで家族の生活を支えていた方が亡くなってしまうと、「これから生活していけるのだろうか?」と大きな不安が残りますよね。もし未成年の子供がいた場合は、なおさら不安でしょう。そんな遺族のこれからの生活を考えて、香典返しは半返しではなく3分の1で問題ないと認識されるのが一般的です。 お返しをしない分の香典は、これからの生活に役立つように使われることが望まれているため、感謝の気持ちを持っていただくようにしましょう。 以下が、お通夜や葬儀当日に香典返しする場合と弔明けに香典返しする場合のお返しの金額の相場になります。香典返しを準備するときに参考にしてください。
香典返しの時期 香典の金額 香典返しの金額(目安)
お通夜や葬儀当日 5,000円 ※想定金額 1,500円
弔明け 30,000円 10,000円
10,000円 3,000円
5,000円 1,500円

4. 香典返しの相場が「3分の1 ~ 4分の1」のケース

香典を差し出す女性 香典返しの相場が3分の1から4分の1になるのは、主に高額の香典をいただいた場合です。 香典の「高額」は5万円~10万円を指し、親族や親戚からいただくことが多いです。
  • 葬儀費用の足しにしてほしい
  • 今後の生活に役立ててほしい
というように遺族に対する支援の意味が込められているため、一般的な香典返しの相場である半返しにする必要はありません。 「でも、香典返しは半返しがマナーなのでは?」と思われる方もいるしれません。確かに、半返しが一般的ではあるのですが、高額の香典に対して半返しをしてしまうと「相手の心遣いを受け取っていない」とみなされてしまい、かえってマナーに反することになるのです。高額の香典は相手からの心遣いであると考えて、感謝の気持ちを持って受け取りましょう。 以下に香典額が5万円と10万円の場合の香典返しの相場を示しましたので、参考にしてお返しを用意してみてください。
香典の金額 香典返しの金額(目安)
100,000円 25,000円 ~ 30,000円
50,000円 12,000円 ~ 15,000円

5. 香典返しの相場その他のケース

線香と菊 香典返しの相場には、ここまで説明してきた半返しと3分の1、3分の1~4分の1に該当せず、状況によってお返しの金額が変わるケースがあります。それが、以下3つの場合です。
  1. 香典に加えて供花もいただいた場合
  2. 香典返しに関して特殊な慣習を持つ地域の場合
  3. 会社の同僚など連名で香典をいただいた場合
1つずつ見ていきましょう。

5-1. 香典に加えて供花もいただいた場合

お通夜や葬儀当日、香典に加えて供花(きょうか・くげ)をいただけることがあります。供花は、
  • 故人の兄弟/姉妹といった親族
  • 故人のその他の親戚
  • 故人と親しかった人(友人や同僚など)
など、生前に故人と深い縁があった人から贈られることが多いです。 一般的に、供花に対するお返しは不要とされています。ただ、故人の友人や同僚など生前親しくしていただいた人に対しては、香典返しの金額に供花に対するお返しの金額を足したお返しをお渡しするのが良いでしょう。供花のお返しの相場は、いただいた供花の半返し~3分の1程度になります。 たとえば、香典が10,000円で供花が15,000円だった場合、お返しの金額は10,000円からになります。
  金額 お返しの相場
香典 10,000円 5,000円
供花 15,000円 5,000円 ~ 7,500円
合計 25,000円 10,000円 ~
ここで「親族や親戚から供花をいただいた場合はどうするの?」と思われるかもしれませんが、身内の場合は供花分のお返しは考えなくて良いです。香典返しをするときに、挨拶状(お礼状)でお礼をすれば問題ありません。 供花をいただいても香典返しと分けて品物を用意する必要はありませんので、無理のない範囲でお返しをお渡ししましょう。

5-2. 香典返しに関して特殊な慣習を持つ地域の場合

住んでいる地域によっては、香典返しに関して特殊な慣習がある場合もあります。該当する地域に居住している場合は、その地域の慣習に沿った香典返しをしなくてはなりません。 たとえば北海道の場合、香典返しは1,000円程度が相場のようです。その理由としては、北海道民の「お互い様精神」にあるといわれています。 北海道以外でも香典返しに関して特殊な習慣を持つ地域があると考えられます。地域によっては一般的な香典返しのマナーが通用しない場合もあるので、親族や親戚に必ず確認しましょう。
香典返しの習慣の異なる地域の人から香典をいただいたら?
香典は、住んでいる地域以外の人からいただくことも十分に考えられます。たとえば、遠方に住む故人の友人などが該当します。
もし、自分の住んでいる地域に香典返しに関する特殊な習慣がある場合、香典をいただいた方の地域に合わせてお返しするのが無難です。

5-3. 会社の同僚など連名で香典をいただいた場合

香典は個人の他、複数の人の連名でいただくこともあります。最も多いのは、故人の他、喪主や遺族と縁のあった
  • 夫婦や家族
  • 会社の上司や同僚
  • 友人や同級生
などでしょう。こうした連名でいただいた香典に対するお返しは、以下のように算出します。
①香典の総額を香典をいただいた人数で割って、1人あたりの香典金額を算出する
香典の総額 ÷ 人数 = 1人あたりの香典金額 ②①で算出した香典金額を半分に割って、1人あたりの香典返しの金額を算出する 1人あたりの香典金額 ÷ 2 = 1人あたりの香典返しの金額
ここで具体例として、会社から5人の連名で10,000円の香典をいただいた場合の香典返しの金額を出してみます。
①香典の総額を香典をいただいた人数で割って、1人あたりの香典金額を算出する
10,000円 ÷ 5人 = 2,000円 ②①で算出した香典金額を半分に割って、1人あたりの香典返しの金額を算出する 2000円 ÷ 2 = 1人あたり1,000円の香典返し
上記のように連名の人数が少ない場合は、上記の算出方法に従って1人あたりの香典返しの金額を出し、個別に香典返しをするのが望ましいです。 「香典をいただいた人数が多い場合も、個別に香典返しする必要があるの?」と思った方もいるかもしれません。確かに香典返しは個別に行うのが望ましいのですが、葬儀を終えていたとしても、精神的・身体的なダメージは大きいでしょうから、1人ずつ香典返しを用意するのはかなり負担がかかりますよね。 連名の人数が多く、1人あたりの香典返しの金額が何百円といった少額になる場合は、個別に香典返しをする必要はありません。香典をいただいた人全員で分けられるお返しをお渡しすれば良いので、安心してください。 香典返しの金額にふさわしい品物については、以下の章で説明しているので参考にしてくださいね。 8. 香典返しにふさわしい品物を選ぶときのポイント3つ 9. 【参考】香典返しの相場別・品物一覧

6. 香典返しをしなくて良いケースもある

ここまで説明してきた通り、香典をいただいたらお返しをするのがマナーです。 しかし、例外として香典返しをしなくて良いケースもあります。主に、以下4つのようなケースです。
  • 「香典返しは不要」と言われた場合
  • 地域の慣習によって香典返しが不要の場合
  • 会社の慶弔見舞金規定から香典をもらった場合
  • 故人の希望で香典返しを寄付する場合
1つずつ説明していきましょう。

6-1. 「香典返しは不要」と言われた場合

香典をいただいたときに、相手から「お返しは不要」と言われた場合は、香典返しをする必要はありません。 ここで「お返しはいらないと言われても、香典をいただいてしまったからには何か贈ったほうが良いのでは?」と思われた方もいるかもしれません。確かに、「香典返しは不要」といわれてもお返しをしないのは気が引けますよね。 しかし、「香典返しは不要」と言われたら、その言葉をそのまま受け取って問題ありません。なぜなら、香典返しを辞退する人には、
  • 葬儀費用の足しにしてほしい
  • 今後の生活に役立ててほしい
  • 遺族に気を使わせたくない
というように遺族に対する配慮を持っている場合がほとんどだからです。このような配慮をしていただいているにも関わらずお返しをしてしまうと、相手に「配慮を受け取ってもらえていない」と捉えられかねません。 香典返しは不要といわれたら、感謝の気持ちを持っていただいた香典を有効に使うようにしましょう。

6-2. 地域の慣習によって香典返しが不要の場合

住んでいる地域の慣習によって香典返しが不要の場合もあります。たとえば、以下のような地域が該当します。
地域 香典返しが不要な理由
北関東 (群馬県や長野県) 香典返しの習慣をなくす 「新生活運動」に由来する
関西 (大阪や京都など) 香典自体を受け取らない 風習が広まっている
群馬県や長野県といった北関東では「遺族が気持ちを切り替えて新しい生活を始められるように」という思いを込めて、香典返しを受け取らないという慣習(新生活運動)があるといわれています。香典返しを不要とする代わりに、遺族に渡す香典は少額になるようです。 大阪や京都といった関西では、香典自体を受け取らない風習が広まっているようです。これは香典返しの負担を減らすためといわれています。香典をいただく風習がなければ、当然ながらお返しをする必要はありません。 上記以外でも香典返しを辞退する慣習のある地域があると考えられます。地域の慣習に反して香典返しをしてしまうと、「マナーに反している」と思われてしまうため注意しなければなりません。 住んでいる地域では香典返しを行うのかは、その地域の慣習に詳しい親族や親戚に必ず確認をしましょう。

6-3. 会社の慶弔見舞金規定から香典をもらった場合

会社からいただいた香典が「慶弔見舞金規定」からのものであれば、香典返しは不要です。 慶弔見舞金規定というのは、従業員の慶事(結婚や出産など)・弔事(葬儀など)に企業が見舞金を支給する制度のことです。この慶弔見舞金規定によっていただいた香典は、会社の経費に該当するためお返しをする必要はありません。 「香典返しが不要とはいえ、会社を休んで迷惑をかけているのだからお返しをしないと失礼なのでは?」と思われるかもしれませんが、そのような心配はしなくて問題ありません。企業によっては、香典返しの受け取りを規定によって禁止している場合もあるからです。お返しをしたくなる気持ちも十分に理解できますが、香典返しをしてしまうとかえって会社を困らせることになります。 従業員から個人的に香典をいただいた場合のみ、「5-3. 会社の同僚など連名で香典をいただいた場合」で説明した通りにお返しをしましょう。

6-4. 故人の希望で香典返しを寄付する場合

香典返しを寄付するように故人が遺言を残している場合は、香典をいただいた相手にはお返しをしません。 後述することですが、香典返しとしてお渡しする品物として選ばれるのは、食品や消耗品といった「消えもの」と呼ばれるものです。しかし、故人が生前、 ・支援したい福祉施設や慈善団体に寄付していた ・福祉施設や慈善団体にお世話になっていた というのであれば、香典返しは故人が深く関わっていた施設や団体に寄付し、社会貢献に役立てることを故人が望むことがあります。 「香典返しが社会貢献活動に役立つとはいえ、香典をいただいた相手にお返しをしないと非常識と思われるのでは?」と心配になるかもしれませんが、相手に「香典返しは寄付する」という旨をしっかりお伝えすれば問題はありません。 香典返しを寄付することの伝え方としては、
  1. 葬儀当日に会葬御礼に添える挨拶状で寄付する旨を記載する
  2. 弔明け後の香典返しに添える挨拶状で寄付する旨を記載する
の2通りがあります。葬儀の段階で香典返しを寄付することが決まっている場合は、1の会葬御礼に添える挨拶状で伝えると良いです。 実際に寄付するときは、寄付先の施設や団体に信頼性があるかを確認する必要がありますが、原則として故人の考えを尊重し、香典をいただいた相手にはお返しをせずに寄付しましょう。
香典返しは不要でも挨拶状(お礼状)は送るのがマナー
ただし、香典をいただいたことに対する挨拶状を送ることは忘れてはなりません。 香典返しの挨拶状の書き方については「香典返し 挨拶状」で詳しく説明しています。香典返しの挨拶状を送ることはあまりなく、分からないことも多いと思いますのでぜひ参考にしてください。

7. 香典返しの相場に関するQA

お葬式 香典 ここで、香典返しの相場に関するQAを取り挙げます。香典返しの相場に関してよく挙がる質問に対する答えを載せているので、ぜひご覧ください。

7-1. 当日の香典返しで想定より多く香典をいただいてしまったら?

お通夜や葬儀当日に香典返しをする場合、香典の金額は5,000円と予想しますが、親族や親戚など人によっては5,000円以上の香典を渡される場合もあります。そうなると、当日一律で2,000円~3,000円の香典返しをするため、いただいた香典に対してふさわしくないお返しとなってしまいますよね。 このように想定より多く香典をいただいた場合は、弔明け後に不足分の香典返しをしましょう。たとえば、通夜や葬儀当日に2,500円分の香典返しを渡したものの、10,000円の香典をいただいた場合は、次のように対応します。
実際にいただいた香典返しの金額 - 当日の香典返しの金額 = 不足分の香典返し
→ 5,000円 - 2,500円 = 2,500円分のお返しを弔明け後にする
お通夜や葬儀当日は、精神的なダメージや準備などで身体的にも負担がかかりやすいですが、後日マナーに反しない香典返しをするためにも、当日いただいた香典は名前と共にリスト化して記録に残しておくことが非常に大切です。

7-2. 3,000円の少額の香典に対するお返しはいくらにすべき?

2-2. 弔明けに香典返しする場合」でも説明しましたが、香典は5,000円以上が一般的です。しかし、故人との関係性によっては、香典は3,000円といった少額となる場合があります。
【3,000円と少額の香典をいただくケース(一例)】
  • お隣さんやご近所さんなど故人とは顔見知り程度の人
  • 故人と直接交流する機会が少なかった人(例:故人の子供の同僚など)
このように3,000円の香典をいただいた場合、半返しだと1,500円になりますし、香典返しにふわさしい品物はないのでは?と思ってしまうかもしれません。しかし、少額の香典に対しても「お返しは不要」と言われない限りは、お返しをお渡しするのがマナーです。 実際、1,500円程度でも香典返しにふわわしい品物は豊富にあります。詳しくは「8. 【参考】香典返しの相場別・品物一覧」で取り挙げるので、香典返しを選ぶときに参考にしてみてくださいね。

8. 香典返しにふさわしい品物を選ぶときのポイント3つ

タオルBとアイビー 香典返しの相場が分かったら気になってくるのが、品物ではないでしょうか? 「お返し」と聞くと、相手に喜んでもらえるような品物を選んでしまいがちですよね。確かにそういった考えも大切なのですが、香典返しの場合は通用しないこともあります。なぜなら、香典返しは「不祝儀」に対するお返しだからです。 香典返しにふさわしい金額を理解できても、香典返しにふさわしい品物をお渡ししなければマナーに反することになるので注意しましょう。 香典をいただいた相手に感謝の気持ちを伝えつつ、失礼にならないようにするためには、次の3つのポイントを踏まえて品物を選ぶことが大切です。
  1. 「消えもの」を選ぶのが良い
  2. 品物選びに迷ったらカタログギフトにする
  3. 連名で香典をいただいた場合は小分けできる品物を選ぶ

8-1. 「消えもの」を選ぶのが良い

香典返しには「消えもの」を選ぶのが良いとされています。具体的には、以下のような食品や消耗品を指します。
  • お茶/紅茶/コーヒー
  • お菓子
  • 海苔などの乾物
  • 調味料
  • 石鹸
  • 洗剤
  • シーツ
  • 毛布
  • タオル など
上記の品物に共通しているのは「後に残らない」ことです。食品は食べたらなくなりますし、消耗品は使っていくうちに消耗してしまって使えなくなるものです。このような品物がふさわしいとされるのは、「不祝儀を残さない」という考え方に由来しています。 ただし、同じ「消えもの」であっても、香典返しをする時期によっては相手に配慮した品物でなくなってしまう場合もあることは注意しなければなりません。以下は、香典返しの品物として良くない例を、香典返しをする時期別に示した表です。
香典返しをする 時期 香典返しの品物の 良くない例
お通夜や葬儀当日 サイズの大きいタオル → 香典返しを受け取った相手にとっては荷物となる
弔明け後 生菓子など日持ちしないもの → 届いて間もなく食べなければならない → 消費期限までに食べきれない
お通夜や葬儀当日に香典返しをする場合は、お茶や海苔といった軽いものや荷物にならないものなど相手が持ち帰りやすい品物を選ぶことが大切になります。 弔明けに香典返しをする場合は、直接渡したり、郵送したりするため、お返しの重さやサイズをあまり心配する必要はありません。しかし、上記のように食品を贈る場合は注意が必要です。焼き菓子など、日持ちして後でゆっくり食べられるものを選ぶ必要があります。これは、お通夜や葬儀当日に香典返しをする場合にもいえます。 香典返しの品物だけに注意深くなるのではなく、お渡しする時期や相手のことも考えた品物選びをしましょう。

8-2. 品物選びに迷ったらカタログギフトにする

香典返しにふわわしい品物は「消えもの」が良いと決まっているものの、その数は豊富にあります。香典返しは香典の金額に応じた品物を選ばなければなりませんから、相手別に品物を選ぶのは時間と手間がかかるものです。お通夜や葬儀を終えても精神的・身体的なダメージは残りますから、そうした中で香典返しを選ぶのは大変でしょう。 香典返しの品物選びに迷った場合は、カタログギフトをお送りするのがおすすめです。 しかし、中には「カタログギフトは香典返しとしてどうなの?」と疑問に思う方もいるかもしれませんね。確かにカタログギフトは品物ではないため、味気なく感じるかもしれませんが、
香典返しをする側 テーブルデータ香典返しを受け取る側
・香典返しの金額に合ったカタログギフトを選ぶだけで良い ・品物選びに迷わない ・好きな品物を選べる ・好みでない品物を渡されることがない
というように、香典返しをする側と受け取る側の両方に「負担がかからない」というメリットがあります。実際、カタログギフトは香典返しの品物として人気が高く、定番になりつつあるのです。 それでもやはり「カタログギフトだけでは…」という場合は、「7-1. 「消えもの」を選ぶのが良い」で取り上げた消えものの品物と一緒にお返しするのも有効なので、検討してみてください。 香典返しに最適なカタログギフトは百貨店や通販サイトで提供されているので、一度見てみることをおすすめします。

8-3. 連名で香典をいただいた場合は小分けできる品物を選ぶ

会社の同僚など複数人の連名で香典をいただいた場合は、小分けできる品物を選ぶと良いです。5-3. 会社の同僚など連名で香典をいただいた場合」で説明した通り、連名で香典をいただいても、1人あたりの香典返し金額を算出して個別にお返しするのが基本ですが、人数によっては
  • 香典返しが少額になって品物の選択肢が減ってしまう
  • 個別に香典返しを用意すると時間と手間がかかってしまう
  • 個別に香典返しを手渡しすると時間と手間がかかってしまう
といった恐れが発生することも考えられます。小分けできる品物であれば、こうした問題を解消できるだけでなく、複数人であっても手渡ししやすいため、お礼の気持ちを直接伝えられるのです。具体的には、以下のような品物を選ぶと良いでしょう。
  • 個別に包装されているお菓子(日持ちするものだと良い)
  • ティーバックタイプの紅茶やお茶
  • コーヒー
香典返しにふわわしくない品物はある?
香典返しにふさわしくない品物もあります。具体的には、お祝い事に送られることの多い品物が香典返しではNGとなります。
  • 肉や魚 →「四つ足生臭もの」といわれ香典返しではタブーとされている
  • お酒といった嗜好品 → 慶事を連想させるためふさわしくない
  • 商品券 → お返しの金額が分かってしまうためふさわしくない

9. 【参考】香典返しの相場別・品物一覧

最後に、参考までに香典返しの相場別にふわさしい品物一覧を載せます。 香典返し品物 会社の同僚など連名で香典をいただき、個別での香典返しが難しい場合は500円以内で手配できる品物を選ぶのがおすすめです。 1,000円以上3,000円以内になると、食品の詰め合わせ、タオルセットや洗剤セットといった一般的によく使われる消耗品を香典返しとして用意できるようになります。香典返しをする相手の家族構成などを考慮して、選ぶのも良いでしょう。 5,000円以上になると、1,000円以上3,000円以内で選べる品物はもちろん、カタログギフトや毛布などワンランク上の香典返しを選べるようになります。高額の香典返しをいただいた場合に、参考にしてください。

まとめ

香典返しの相場は半返しが一般的ですが、ケースによって変わります。 香典返しの相場①
  • 故人の立場
  • 香典の金額の大きさ
  • 香典に加えていただいたもの
  • 住んでいる地域
  • 香典をいただいた相手
など、香典をいただいたときの状況に合った香典返しをお渡しすれば、相手に失礼になるようなことはありません。 ただし、香典返しの相場を理解しても、香典返しにふわさしい品物をお渡ししなければマナーに反するため注意しましょう。
  1. 「消えもの」を選ぶのが良い
  2. 品物選びに迷ったらカタログギフトにする
  3. 連名で香典をいただいた場合は小分けできる品物を選ぶ
気持ちの整理がつかないまま、香典返しのことを考えなければならないのは大変かと思いますが、この記事がそんな方がすぐに香典返しの相場が分かり、お返しにふさわしい金額を迷うことなく決められる手助けとなれば幸いです。

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