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この記事を読んでいる方は、香典返しに付ける「のし(熨斗)」はどのようなものを用意すべきか悩んでいることでしょう。香典返しはめったにお渡しする機会がないですから、「のし」のマナーに関する知識が不十分であっても仕方がありません。
しかし、今の時点で「香典返しには「のし」を付けるもの」と思っていらっしゃるのであれば注意が必要です。なぜなら、「のし」は香典返しに付けるものではないからです。
そもそも「のし」というのはお返しにかける紙ではなく、慶事の贈り物(生もの以外)に添えられる飾りを指します。詳しくは後述しますが、以下が「のし」です。




では、香典返しには何を付けるのかというと、以下のような「のし」がない「掛け紙」になります。




さらにいうと、香典返しの掛け紙には、
- 大きく分けて4種類あり、宗教によって使い分ける
- 宗教や地域によって「表書き」が異なる
- 香典返しの渡し方よってお返しへのかけ方が異なる
といったマナーもあります。香典返しをお渡しするときは、これらの掛け紙のマナーを考慮しないと相手に対し失礼にあたってしまうため注意しなければなりません。
そこでこの記事では、以下の内容をまとめて説明していきます。
- 香典返しの「のし」の必要性
- 香典返しの掛け紙の正しい選び方
- 香典返しの掛け紙の書き方
- 香典返しの掛け紙の付け方
- 香典返しの掛け紙に関するQA
本記事を読んでいただければ、香典返しに適切な掛け紙を迷うことなくご用意いただけるようになります。
精神的なダメージがありながら法要の準備を行いつつ、香典返しについても考えるのはとても大変かと思いますが、香典返しの掛け紙のマナーをすぐに理解できる手段としてこの記事を活用していただけると幸いです。
※神式とキリスト教式を信仰している方は、香典返しにあたる品物にかける掛け紙を用意するときに参考にしていただけますので、ぜひご覧ください。
この記事のもくじ
1. 香典返しで「のし(熨斗)」はどうすべき?




冒頭でも説明しましたが、香典返しには「のし(熨斗)」は不要です。代わりに、「のし」が貼られていない「掛け紙」を付ける必要があります。
まずこの章では、香典返しの「のし」について理解を深めていただくために、
- 「のし(熨斗)」とは
- 香典返しには「のし(熨斗)」は不要
- 香典返しにかけるのは「掛け紙」
- 掛け紙とのし紙の違い
の順番に沿って詳しく解説していきます。
1-1. 「のし(熨斗)」とは
「のし(熨斗)」と聞いて思い浮かべるのが、「内祝」といった贈り物の名前や贈り主の名前が記載された、品物にかける紙ではないでしょうか?
実は、「のし」というのは贈り物にかける紙のことではありません。「のし」というのは、あわび貝を薄く伸ばして干したもので、生もの以外の慶事の贈り物に添えられる飾りを指します。以下が、その「のし」です。




この「のし」は、贈り物に飾られることで「贈り物を添えます」という意味になります。本来は、贈り物の右上に飾るのがしきたりなのですが、現在は簡略化が進み、「のし」は紙に印刷されて添えられるようになりました。その紙というのが、私たちに馴染みのある以下のような「のし紙」です。




今はこののし紙を贈り物にかけることで、「贈り物を添えます」ということを相手に伝える挨拶形式になっているのです。
1-2. 香典返しには「のし(熨斗)」は不要
「香典返しには「のし(熨斗)」は必要なのか?」というと、当然ながら答えは「不要」です。
「1-1. 「のし(熨斗)」とは」で説明した通り、「のし」は慶事の贈り物に添えられる縁起物です。弔事の贈り物である香典返しには、ふさわしくありません。
ただ、今は百貨店や弔事の贈り物を取り扱っているオンラインショップなどでは、掛け紙が「のし」と表記されていることも少なくありません。このため、香典返しのような不祝儀に対する贈り物には、慶事の贈り物と同じように「のし」を付けると認識されてしまっているのです。
1-3. 香典返しにかけるのは「掛け紙」
香典返しも贈り物のため、「のし」は必要ないものの、のし紙のように「贈り物を添える」ことを相手に伝える紙が必要です。
では、香典返しには何をかけるのかというと、「のし」が貼られていない「掛け紙」と呼ばれる紙を使うことになります。以下が、その掛け紙のサンプルです。




この掛け紙には、水引が印刷されています。
実は水引も、「のし」と同じように本来であれば贈り物の上に飾るものです。しかし、今は簡略化されているため、水引が印刷された紙=掛け紙を使うのが一般的になっています。
1-4. 掛け紙とのし紙の違い
ここで、掛け紙とのし紙の違いを整理します。




ここまで説明してきた通り、「のし」は慶事の贈り物にかけるのし紙に添えられ、香典返しのような弔事の贈り物にかける掛け紙には使われません。
水引は共通して使われますが、慶事と弔事では色と結び方が異なります。
慶事の贈り物は、お祝い事を示す紅白が水引の色として使われることが多いです。結び方は、
- 「離れないように」ということが願われる結婚の場合…結びきり
- 何度起こってもおめでたい入学の場合…蝶結び
といったように、お祝い事の種類によって変わります。
香典返しは不祝儀に対するお返しのため、色は黒白が一般的ですが、地域によっては黄白が使われることもあります。結び方は、
- 「再び起こらないように」ということを示す…結びきり
- 「再び起こらないように」「香典をいただいた相手と末永く付き合う」ことを示す‥‥あわじ結び
が使われますが、結びきりが一般的です。
では、次の章からこの香典返しの掛け紙について、
- 香典返しの掛け紙(のし紙)の正しい選び方
- 香典返しの掛け紙(のし紙)の書き方
- 香典返しの掛け紙(のし紙)の付け方
の3つを詳しく説明していきましょう。
2. 【全4種類】香典返しの掛け紙(のし紙)の正しい選び方
「1-4. 掛け紙とのし紙の違い」でも説明した通り、香典返しの掛け紙には水引が添えられています。
この水引は一種類ではありません。掛け紙に添えられている水引には以下の4種類があり、
- 住んでいる地域
- 信仰している宗教
- 香典を渡す方への想い
などによって使い分ける必要があります。掛け紙であればどれを使っても良いというわけではありません。




では、どのようなケースにそれぞれの掛け紙を使うと良いのかを、
- 「黒白結びきり・蓮なし」の掛け紙(のし紙)を選ぶケース
- 「黒白結びきり・蓮あり」の掛け紙(のし紙)を選ぶケース
- 「黄白結びきり」の掛け紙(のし紙)を選ぶケース
- 「黒白あわじ結び」の掛け紙(のし紙)を選ぶケース
の掛け紙の種類別に説明していきましょう。
2-1. 「黒白結びきり・蓮なし」の掛け紙(のし紙)を選ぶケース




水引の色が黒白で結びきり、蓮がない掛け紙は香典返しに使われる最も一般的なものです。この掛け紙を使えば、マナーに反することはありません。
宗教問わずに使えるため、故人が信仰していた宗教が分からないときに使うことができます。
2-2. 「黒白結びきり・蓮あり」の掛け紙(のし紙)を選ぶケース




水引の色が黒白で結びきり、蓮が描かれている掛け紙は仏式のみで使われるものです。
仏式でも黒白結びきり・蓮なしの掛け紙を使って問題ないのですが、仏式において蓮は「極楽浄土で花を咲かせられるように」という意味があるため、故人が信仰していた宗教が仏教と分かっている場合はこの掛け紙を使うのが適切です。
そして、神式やキリスト教式では使えませんので注意しましょう。
2-3. 「黄白結びきり」の掛け紙(のし紙)を選ぶケース




こちらは「黒白結びきり・蓮なし」の掛け紙と類似していますが、水引の色が異なります。水引は黄色と白で構成されているため、「黄白結びきり」の掛け紙と呼ばれます。
黄白結びきりの掛け紙を使うケースは、主に次の2つです。
- 北陸や関西、西日本に住んでいる
- 北陸や関西、西日本に住んでいて、故人が信仰していた宗教が分からない場合
黄白結びきりの掛け紙は、北陸や関西、西日本で一般的に使われるものです。
ここで「一般的な黒白結びきり・蓮なしを使ってはいけない?」と思われる方もいるかもしれません。確かに、香典返しの掛け紙として最も使われるのは「黒白結びきり・蓮なし」ではあります。
しかし、香典返しは地域の慣習が強く関わる場合があるため、北陸や関西、西日本に住んでいたら黒白結びきりの掛け紙ではなく、黄白結びきりの掛け紙が適切な場合があります。親族や親戚など地域の慣習に詳しい人に確認しましょう。
また、宗教問わずに使えるため、北陸や関西、西日本に住んでいて、故人が信仰していた宗教が分からない場合にも使えます。
しかし、黒白の水引であると「喪のイメージが強い」との理由から、黄白の水引が使われるようになったという説もあります。
2-4. 「黒白あわじ結び」の掛け紙(のし紙)を選ぶケース




香典返しの掛け紙の水引は「結びきり」が一般的ですが、こちらの「黒白あわじ結び」も使われることがあります。
あわじ結びは、結びきりの1つです。結びきりと同じようにほどけにくい作りになっており、両端を引っ張るとさらに強く結べます。このことから、
- 再び起こらないように
- 香典をいただいた相手と末永く付き合う
といった2通りの意味を相手に伝えることができます。
もちろん、香典返しには結びきりの掛け紙を選ぶこともできます。
しかしあわじ結びの意味を考えると、故人や遺族と深い縁があり、今後も良いお付き合いをしていきたい方への香典返しには、黒白あわじ結びの掛け紙が最適といえます。
3. 香典返しの掛け紙(のし紙)の書き方
香典返しの掛け紙には、お祝い事の贈り物ののし紙と同じように、
- 水引の上…「表書き」
- 水引の下…「贈り主の名前」
の2点を記載します。




香典返しの掛け紙は、具体的には以下4つのことを考慮して書きます。
- 表書きには「志」と書く
- 表書きと贈り主の名前は水引に重ならないようにする
- 贈り主の名前は喪主のフルネームもしくは喪家の姓を書く
- 香典返しをする時期によって墨の色を変える
1つずつ説明しましょう。
3-1. 表書きには「志」と書く
表書きには「志」(こころざし)と書きましょう。「志」は、香典返しが「気持ちばかりのお返し」であることを相手に伝えられる言葉です。
【表書き「志」を記載した掛け紙のサンプル】




「志」は、香典返しの掛け紙に記載する一般的な表書きとして宗教問わず使えます。故人が信仰していた宗教が分からない場合であってもそうでなくても、香典返しに記載する表書きは「志」と覚えておけばマナーに反することはありません。
ただ、信仰している宗教によっては「志」ではない表書きを記載することがあります。「志」と書けば間違いはないのですが、宗教にふさわしい表書きを記載する方が、その宗教の考えを尊重することにつながります。
宗教別の表書きについては「4. 【宗教別】香典返しの掛け紙(のし紙)を書くときのポイント」で説明しています。故人が信仰していた宗教が分かる場合は、ご覧ください。
3-2. 表書きと贈り主の名前は水引に重ならないようにする
表書きも贈り主の名前も、水引に重ならないようにしましょう。
- 表書きは一文字分空けてから書く
- 表書きも贈り主の名前も、水引との間にも一文字分空ける
の2点を意識すると、水引に重ならないように書くことができます。
ここで「名前の長さによっては、水引に重なってしまう場合もあるのでは?」と思われた方もいるかもしれませんね。確かに、文字数が多い名前だと水引に重ならないように書くことは中々難しいものですが、このような場合は上から詰めて、やや小さめの文字で書くと解消されます。
名前の長さに合わせて書き始める場所と文字の大きさを調整し、なるべく水引から離れるように書くようにしましょう。
3-3. 贈り主の名前は喪主のフルネームもしくは喪家の姓を書く
贈り主の名前は、
- 喪主のフルネーム
- 喪家の姓
のいずれかを書きましょう。
たとえば、喪主のお名前が「山田太郎」であれば、
- 喪主のフルネーム…山田太郎
- 喪家の姓…山田/山田家
というように掛け紙に書きます。
「どちらを書けば良いの?」と迷う方もいるかもしれませんが、喪主のフルネームを書くか、あるいは喪家の姓を書くかは決まりがないため、贈り主が誰であるか相手にとって明確になればどちらを書いても問題ありません。フルネームの方が相手に伝わるのであればフルネーム、苗字だけで問題なければ喪家の姓で良いでしょう。
3-4. 香典返しをする時期によって墨の色を変える
弔事の贈り物には薄い墨で書くイメージがありますよね。香典返しの掛け紙の場合は、香典返しをお渡しする時期によって墨の色は変わります。
お通夜や葬儀当日に香典返しする場合 | 薄い墨 |
---|---|
お通夜や葬儀当日に香典返しする場合 | 濃い墨 |
お通夜や葬儀当日に香典返しをする場合は、香典と同じように薄い墨で書きます。香典返しを弔明け後にお渡しする場合は、濃い墨で問題ありません。
薄い墨には、大切な人を突然亡くしたことから「悲しくて涙がこぼれたために墨が薄くなってしまった」という意味が込められています。香典といった不祝儀袋は薄い墨で書くのは、この由来からです。
弔明け後というのは「遺族が喪に服す期間を終えた」ことを意味するため、薄い墨ではなく濃い墨を使っても良いとされています。
4. 【宗教別】香典返しの掛け紙(のし紙)を書くときのポイント
「3-1. 表書きには「志」と書く」で説明した通り、信仰している宗教によっては「志」ではない表書きを記載することがあります。
- 仏式…満中陰志(まんちゅういんし)
- 神式とキリスト教式…偲草(しのびぐさ)




各宗教の表書きについて詳しく見ていきましょう。
4-1. 仏式




仏式の場合、「満中陰志」(まんちゅういんし)という表書きが記載されることがあります。
どのようなケースで使われるのかというと、主に北陸や関西、西日本に住んでいる場合です。弔明けを迎える49日目のことを「満中陰」と呼ぶため、無事に弔事が住んだことを報告する役割のある香典返しに、「満中陰志」の表書きが使われることがあるのです。
信仰している宗教が同じ仏式でも、
- 北陸や関西、西日本以外の地域に住んでいる…志
- 北陸や関西、西日本に住んでいる…満中陰志
と使い分けができるといえますが、地域によってはこの限りではありません。もちろん上記に沿って表書きを選ぶこともできますが、香典返しに関しては地域の慣習が強く関わる場合があるため、一般的なマナーが通用しないこともあります。
事前に香典返しの慣習に詳しい親族や親戚に確認してから、表書きを記載することをおすすめします。
4-2. 神式とキリスト教式




神式とキリスト教式では、 「偲草」(しのびぐさ)という表書きが使われることがあります。「偲び草」とも表記されます。
「偲草」は、神式とキリスト教式において「故人を偲ぶ気持ちをお返しに代える」という気持ちを相手に伝えられる言葉です。故人が神式か、あるいはキリスト教を信仰していたかが確実に分かる場合、掛け紙には「偲草」を書くと良いでしょう。
5. 香典返しの掛け紙(のし紙)の付け方
香典返しの掛け紙には、品物へのかけ方にもマナーがあります。
掛け紙の付け方には2種類がありますが、香典返しの渡し方によって使い分ける必要があるのです。詳しく説明していきましょう。




5-1. 外掛け(外のし)
外掛けには、以下のような特徴があります。
- 香典返しの品物そのものに掛け紙はかけない
- 香典返しの品物の包装紙の上に掛け紙をかける
外掛けは、包装された香典返しの品物の上に掛け紙をかける方法です。




外掛けが使われるのは、直接手渡しで香典返しをするときです。たとえば、
- お通夜や葬儀当日に香典返しをする
- 故人と親しかった人など深い縁がある方に香典返しをする
といったようなときが該当します。
上記のケースで外掛けが使われるのは、香典をいただいた相手に香典返しをするときに、お礼の気持ちを明確に伝えられるからです。相手は、掛け紙を見れば「香典返し」ということがすぐに分かり、お礼の気持ちも受け取りやすくなります。
5-2. 内掛け(内のし)
内掛けには、以下のような特徴があります。
- 香典返しの品物そのものに掛け紙をかける
- 香典返しの品物の上にさらに包装紙をかける
外掛け(外のし)と異なるのは、包装された香典返しの品物には掛け紙をかけないことです。どこにかけるのかというと、香典返しの品物そのものです。相手に届く香典は包装されています。




内掛けが使われるのは宅配や郵送で香典返しを贈るときで、具体的には弔明け後に香典返しをするケースで選ばれることが多いです。
弔明け後に香典返しをするのは、一般的なお返し方法です。しかしここで、「内掛けだと、相手に直接お礼の気持ちが伝わらないのでは?」と思った方もいるかもしれませんね。
確かに、内掛けだと香典返しの品物は包装されてしまうため、品物の目的が相手に伝わりにくいところはあります。しかし、内掛けには、
- 控えめな印象になるため、不祝儀のお返しに最適
- 香典返しを配送している途中で包装紙が破れにくい
というように、香典返しをする側と受け取る側に良い面があります。内掛けであっても、相手へ失礼のないようにお返しできるため心配する必要はありません。
弔明け後に宅配や郵送で香典返しを贈る場合は、内掛けを選びましょう。
香典返しのような弔事の贈り物の場合、掛け紙の裏は左を上、右は下になるように重ねるのがマナーです。自分で香典返しを用意して掛け紙をかける場合は、特に注意しましょう。




6. 香典返しの掛け紙(のし紙)の種類・書き方・付け方の一覧
ここで、2章から5章まで説明したきた香典返しの掛け紙に関する以下の内容について、一覧にしてまとめます。
- 香典返しの掛け紙の正しい選び方
- 香典返しの掛け紙の書き方
- 香典返しの掛け紙の付け方
本章をご覧いただければ、ご自分の状況に合った香典返しの掛け紙がどれかを判断いただけるようになるので、ぜひ活用してください。








7. 香典返しの掛け紙(のし紙)に関するQA




最後に、香典返しの掛け紙に関するQAを載せます。香典返しの掛け紙に関してよく挙がる質問に対する答えを載せているので、ぜひご覧ください。
7-1. 掛け紙(のし紙)はどこで手に入る?
香典返しの掛け紙は、
- 百貨店
- 葬儀社
- 香典返しの品物を取り扱う業者
- 香典返しの品物を取り扱う通販サイト
- 郵便局が展開するギフトのオンラインショップ
の5つのいずれかを利用して香典返しの品物を手配したときに、オプションで手に入れることができます。掛け紙だけを別途手配する必要はありません。
ここで「香典返しを手配したときに掛け紙も手に入るのは良いけど、表書きと名前は自分で書く必要がある?」と疑問に思う方もいるかもしれませんね。
香典返しをお渡しする人数が多いと掛け紙を個別に書くのは負担が大きくなるので気になる方もいると思いますが、心配する必要はありません。掛け紙の表書きと名前は、店舗や業者側で対応してくれるからです。香典返しを手配するところにもよりますが、掛け紙に書いてほしい表書きと名前を指定すれば手書き、もしくは印刷で表書きと名前を記載してくれます。
オプションの掛け紙は無料で手に入ります。香典返しを手配したら掛け紙も合わせて用意してもらうようにしましょう。
7-2. 掛け紙(のし紙)を自分で用意したい。テンプレートはある?
香典返しの掛け紙のテンプレートは、インターネットで無料ダウンロードできるサイトに掲載されています。「香典返し 掛け紙 テンプレート」と検索すると、参考になるテンプレートが表示されるので一度確認してみることをおすすめします。
無料ダウンロードできるテンプレートを使う場合は、ご自身で紙を用意して印刷すると思いますが、A4やB5、B4あたりのサイズの紙を揃えておくのが良いでしょう。香典返しの大きさによって、使い分けることができます。
7-3. 喪主は自分だけど姓が変わっている。掛け紙(のし紙)に書く名前は旧姓にすべき?
こちらは、特にご結婚されていて苗字が変わっている方が喪主である場合に迷う問題でしょう。
「3-2. 贈り主の名前は喪主のフルネームもしくは喪家の姓を書く」でも説明した通り、掛け紙に書く贈り主の名前は、
- 喪主のフルネーム
- 喪家の姓
のいずれかを書くのが一般的ですが、苗字が変わっている場合はフルネームではなく、旧姓のみを書くと良いです。
- 現在の名前…田中 花子
- 結婚前の名前…斉藤 花子
→ 掛け紙には、「斉藤」もしくは「斉藤家」と書く。
旧姓のみを書けば、結婚前のご自身のことを知っている方が「誰からの香典返しか」が明確に分かるようになります。
結婚前の名前を知らない方に配慮するときは、香典返しを郵送する場合は掛け紙にはマナーに沿って旧姓のみを書き、差出人を現在の名前にするのがおすすめです。
7-4. 香典返しが複数ある場合はどの品物に掛け紙(のし紙)を付ける?
香典返しが複数ある場合は、お返しのメインとなる品物に掛け紙をかけましょう。それぞれの品物に掛け紙をかける必要はありません。
ただ、品物が複数あると「重なる」ことを連想させるため、「不幸が再び来る」という意味に捉えられる恐れがあります。複数の香典返しをお渡しするときは、可能であれば1つにまとめると良いでしょう。
7-5. 掛け紙(のし紙)が必要ないケースはある?
香典返しには掛け紙をかけるのがマナーです。しかし、会社の同僚など複数の人から連名で香典をいただいた場合、お返しの内容によっては個別に掛け紙をしなくても良いです。
たとえば、連名の人数が多い場合は小分けできるお菓子やティーバッグなどを香典返しとして選ぶケースがほとんどです。この場合は、小分けする品物が入ったパッケージに掛け紙をかけるだけで問題ありません。
上記以外の香典返しについては、掛け紙を必ずかけるようにしましょう。
まとめ
不祝儀へのお返しである香典返しには、「のし」は使われません。「のし」というのは、慶事の贈り物に添えられる飾りだからです。
香典返しには、「のし」がない「掛け紙」が使われます。




香典返しの掛け紙には、
- 大きく分けて4種類あり、宗教によって使い分ける
- 宗教や地域によって「表書き」が異なる
- 香典返しの渡し方よってお返しへのかけ方が異なる
といったマナーがあるため、香典返しにかけるときはこれらのマナーを考慮することが非常に大切です。
めったに起こらない香典返しのマナーに戸惑うこともあると思いますが、この記事を参考にしていただいて、適切な掛け紙を用意して香典返しをお渡しできることを願っています。