【一覧表付き】香典返しの適切な時期は?ケース別・例外も解説

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「香典返しはいつ行えばいいのだろう?適切な時期はあるのだろうか?」

いただいた香典にはお返しをするのがマナーですが、お渡しすべき時期はいつが適切なのか、めったにない起こらないことであると分からないですよね。

以下が、香典返しの時期になります。

香典返しの時期と該当のケース一覧表

上記の表でお分かりいただけるように、香典返しの時期は弔明け後が一般的なのですが、ケースによって変わることがあります。信仰している宗教や地域、香典をいただいた時期などに合わせた時期に香典返しをすれば、マナーに反することはありません。

この記事では、上記の香典返しの時期に該当するケースを1つずつ詳しく説明していきます。法要の準備などで忙しい中でも、適切な時期に香典返しを送っていただけるようになるので、ぜひ参考にしてください。

また、香典返しの時期に関わる内容として以下も説明していきます。

  • 香典返しを適切な時期に渡すための準備のポイント
  • 香典返しの時期別・相手に失礼にならないお返しの渡し方
  • 香典返しの時期に関するQA

香典返しの適切な時期が分かっても、香典返しの渡し方が適切でないと相手に失礼となってしまいます。時期を考慮しながらマナーを守って香典返しをお渡しいただけるよう、渡し方に関する説明もするので、こちらも併せてご覧ください。

1. 香典返しの時期一覧

冒頭でも取り上げましたが、香典返しの時期は以下の通りです。

香典返しの時期と該当のケース一覧表

香典返しの時期は、弔明け後が一般的です。

ただ、「弔明け後」の時期は宗教によって異なります。信仰している宗教で考えられている弔明けの時期に香典返しをお渡ししないと、その宗教の考えに反するため注意しなければなりません。

さらにいうと、

  • 一部の宗教
  • 遺族の意向
  • 住んでいる地域
  • 法要の時期
  • 香典をいただいた時期

によっては、香典返しをする時期が弔明け後とならないケースもあります。「香典返しをする時期はどんな場合でも弔明け後」と認識してしまうと、マナーに反してしまうので注意が必要です。

どのようなケースが香典返しの一般的な時期である弔明け後となるのか、あるいはその他の時期になるのかを香典返しをお渡しする前に理解することが非常に重要となります。

次の章から、香典返しの時期が

  1. 一般的な香典返しの時期「弔明け後」のケース
  2. 香典返しの時期が「お通夜や葬儀当日」のケース
  3. その他のケース

の3つに該当するケースを説明していきましょう。

「会葬御礼」と「香典返し」の違いは?
香典返しと間違われやすいのが「会葬御礼」です。

会葬御礼というのは「お通夜や葬儀に参列してくれたことへの御礼」です。「いただいた香典に対する御礼」ではありません。

会葬御礼はお通夜や葬儀の当日、弔問された方全員にお渡しします。香典をいただいていない方に対してもお渡しすることになるので、香典返しと区別する必要があります。

2. 香典返しの時期が「弔明け後」のケース

数珠

香典返しの時期として一般的なのは「弔明け後」です。

ただ「1. 香典返しの時期一覧」でも説明した通り、「弔明け後」の時期は宗教によって異なります。故人が信仰していた宗教が考える弔明け後の時期に香典返しを行わないと、

  • 宗教の考えに反する
  • 故人を尊重していない

と見なされる恐れがあるため、注意しなければなりません。

以下は、香典返しに適切な時期である弔明け後を4つの主要宗教別に表した図です。

各宗教の香典返しの時期

いずれの宗教も、故人が亡くなった日を1日目と数えてから30日~50日後が弔明けとなり、その時期に香典返しをお渡しするのが適切です。

ここでは、

  1. 仏式(浄土真宗以外)
  2. 神式
  3. キリスト教・カトリック
  4. キリスト教・プロテスタント

の上記4つの主要宗教別に、香典返しに適切な時期である弔明け後はいつなのかを説明していきます。

香典返しの一般的な時期が「弔明け後」なのはなぜ?
そもそも香典返しというのは、いただいた香典返しに対するお礼の気持ちでもありますが、「法要を無事に終えたこと」を報告する役割もあります。

もちろん、後述するケースのように例外もありますが、香典返しの役割を考えると法要が終わる弔明け後に香典返しが行われることが多いのです。

2-1. 仏式(浄土真宗以外)

浄土真宗以外の仏式では、故人が亡くなった日を含めた49日後が弔明けとなり、この時期に香典返しをお渡しします。

亡くなった日を含めた49日後が浄土真宗以外の仏式における弔明けとなるのは、その時期に故人が極楽浄土できるかどうかの最終的な審判が下るからです。

亡くなった後、故人が極楽浄土できるかどうかの審判が7日ごとに7回行われます。7回目が最終審判の日であり、その日は故人が亡くなってから49日目にあたります。最終審判の日 = 亡くなってから49日目には「四十九日((七七日忌)の法要)」が行われ、故人は仏様の元へ旅立つのです。

四十九日(七七日忌)の法要が終わると遺族は喪に服す必要がなくなり、通常の生活に戻ります。無事に四十九日(七七日忌)の法要を終えたことを報告する意味も込めて、浄土真宗以外の仏式では四十九日(七七日忌)の法要を終えた時期に香典返しをするのが適切です。

2-2. 神式

香典というのは「仏式における故人に対する気持ち」であるため、香典返しは厳密にいうと仏式以外の宗教では行われません。しかし、仏式以外の宗教でも香典にあたるお供え物をいただくことが多いため、仏式以外の宗教においても「香典返しにあたるお返し」をするのがマナーです。

神式の場合は、故人が亡くなった日を含めた50日後に香典返しにあたるお返しをします。

亡くなった日を含めた50日後が神式における弔明けとなるのは、この時期に仏式の「四十九日((七七日忌)の法要)」にあたる「五十日祭」という霊祭が行われるからです。神式では、亡くなってから50日間は故人は「霊」ですが、五十日祭が行われることで遺族を守る「守護神」となります。

五十日祭が終わると、仏式と同様に遺族は通常の生活に戻ります。五十日祭が滞りなく終えたことを報告することも兼ねて、神式では五十日祭を終えた時期に「御霊前(みたまえ)」(香典にあたるお供え物)などへのお返しを行うことになります。

2-3. キリスト教・カトリック

キリスト教の場合は、教派によって香典返しにあたるお返しをする時期が異なります。

カトリックでは、故人が亡くなった日を含めた30日後に香典返しにあたるお返しをします。亡くなった日を含めた30日後に「追悼ミサ(追悼式)」が行われるからです。追悼ミサ(追悼式)では故人の永遠の安息を祈り、遺族を始めとして親戚や故人と生前親しかった人などが集まって故人を偲びます。

この追悼ミサ(追悼式)を終えた時期がカトリックでは弔明け後となり、「御花料」(香典にあたるお供え物)などへのお返しをするのに適していると考えられています。

2-4. キリスト教・プロテスタント

キリスト教・プロテスタントの場合は、故人が亡くなった日を含めた1カ月後に香典返しにあたるお返しをします。

亡くなった日を含めた1ヶ月後がキリスト教・プロテスタントにおける弔明けとなるのは、この時期に「昇天記念式」が行われるからです。昇天記念式では、天に召された個人を偲びます。

「御花料」(香典にあたるお供え物)などへのお返しは、この昇天記念式を終えた時期にお渡ししましょう。

カトリックの弔明け「30日後」とプロテスタントの弔明け「1カ月後」は同じでは?
カトリックの弔明けである「30日後」とプロテスタントの弔明け「1カ月後」は同じでは?と思われる方もいるかもしれません。

確かに「30日後」は「1カ月後」と同じように見えますが、厳密にいうと異なります。

【例:5月1日に亡くなった場合】
・カトリックの弔明け…30日後は「5月30日」
・プロテスタントの弔明け…1カ月後は「5月31日」

「30日後」というのは、その名の通り起算日から30日後の日のことです。

「1カ月後」というのは、

①該当する日の翌日から起算し、翌月の起算日に対応する日の前日
②翌月に起算日に対応する日がない場合は、翌月の末日

といわれています。上記のプロテスタントの例でいうと、本来の数え方であれば①に該当するため1カ月後は6月1日ですが、弔明け後の時期は亡くなった日から起算するため1カ月後は5月31日になります。

3. 香典返しの時期が「お通夜や葬儀当日」のケース

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香典返しの時期は弔明けが一般的であるものの、「お通夜や葬儀当日」になる場合もあります。それは、遺族の負担を考慮する場合です。

故人が亡くなってからは葬儀の手配やお世話になった方への葬儀のご案内など様々な準備をしなければなりませんが、これらが終わっても遺族の忙しさは続きます。なぜなら、葬儀の後は

  • 弔明けの法要の準備
  • 遺言の確認
  • 死亡届の提出
  • 金融機関への連絡
  • 保険金の受け取り手続き
  • 社会保障の手続き

など遺族には行うべきことが多く残されているからです。

さらにいうと、葬儀が終わっても気持ちの整理はついていないでしょう。そんな気持ちのまま弔明けの法要の準備と同時進行で香典返しの手配をするのは、精神的にも身体的にも負担がかかってしまいます。このような負担を考慮して、香典をいただいた方全員に一度にお返しができるお通夜や葬儀当日が香典返しの時期として選ばれることがあるのです。

実際、近年では

  • 家族葬など規模の小さい葬儀が行われる傾向にある(葬儀の簡素化)
  • 日本人は宗教への帰属意識が薄い

といったような理由から、香典返しの時期をお通夜や葬儀当日にするケースが多く見られるようになっています。

もちろん、一部のご家族や地域によっては「弔明けに香典返しをするのがマナー」と考えられることもあるため、お通夜や葬儀当日に香典返しすることを選択できない場合もあります。ただ、従来の考えにこだわる必要性がなかったり、住んでいる地域に香典返しに対する特殊な慣習がなかったりする場合は、香典返しは弔明けでなくても問題はありません。

4. その他の香典返しの時期になるケース

百合

香典返しは、弔明けやお通夜や葬儀当日以外の時期となるケースもあります。

  1. 仏式で浄土真宗を信仰している場合
  2. 仏式で四十九日の法要が三月にまたがる場合
  3. 香典返しに特殊な習慣がある地域の場合
  4. 弔明け後に香典をいただいた場合

1つずつ見ていきましょう。

4-1. 仏式で浄土真宗を信仰している場合

「仏式」と一言でいっても宗派は色々あり、その宗派によって弔明けの時期が異なります。仏式の中でも浄土真宗を信仰している場合、弔明けは「初七日後1カ月以内」とされているため、この時期に香典返しをするのがマナーです。

「初七日」というのは、故人が亡くなった日を含めた7日後のことです。「2-1. 仏式(浄土真宗以外)」でも説明した通り、仏式では故人が極楽浄土できるかどうかの審判が7日ごとに7回行われます。この審判の初日が「初七日」に該当します。

しかし、浄土真宗においては「亡くなったら即仏になる」、つまり「すぐに極楽浄土へ行くことができる」と考えられています。このため、亡くなった日を含めた7日後 = 初七日後が弔明けとされ、この日を過ぎると遺族は通常の生活に戻るため、その報告を兼ねて「初七日後1カ月以内」に香典返しをするのです。

【浄土真宗の香典返しの時期の例】
亡くなった日…4月1日

→ 「初七日」4月7日から1カ月以内(5月7日)までに香典返しをする

仏式を信仰していることが分かっていても、その宗派が浄土真宗であるか、あるいはそれ以外であるかを確認することが非常に重要です。

4-2. 仏式で四十九日の法要が三月にまたがる場合

こちらも仏式にいえることですが、四十九日の法要が三月にまたがる場合は「亡くなった日を含めた35日後」が弔明けとなり、その時期に合わせて香典返しをしなければなりません。一般的な仏式の弔明けの時期とは異なるため、注意が必要です。

四十九日の法要が「三月にまたがる」というのは、「亡くなった時期が四十九日の法要まで3カ月に渡る」ことを意味します。

【四十九日の法要が三月にまたがる例】

亡くなった日 四十九日の法要
4月20日 6月7日

※四十九日の法要まで、4月・5月・6月の3カ月にまたがる

四十九日の法要が三月にまたがるのは「死終苦(四十九)」と「身付き(三月)」の語呂合わせで「死終苦身に付く」とされ、「縁起が悪い」と考えられています。このため、四十九日の法要が三月にまたがらない35日後を弔明けとするケースがあるのです。

【亡くなった日を含めた35日後が弔明けとなる例】

亡くなった日 四十九日の法要
4月20日 5月24日

「死終苦身に付く」というのは単なる語呂合わせであり、気にしない方も増えてきているといわれています。しかし、従来の考えに反した時期に香典返しを行うことに対し、違和感を覚える方もいることは忘れてはなりません。

こうした方に配慮するためにも、四十九日の法要が三月にまたがらないかを確認することが大切です。

4-3. 香典返しに特殊な習慣がある地域の場合

香典返しに関して特殊な慣習がある地域もあります。該当する地域に住んでいる場合は、その地域の慣習に沿った時期に香典返しをしなくてはなりません。

たとえば関西の場合は、浄土真宗以外の仏式では「故人が亡くなった日の前日を1日目とし、その49日目」が弔明けと見なす地域もあります。このケースでは、一般的な浄土真宗以外の仏式の弔明けと比べると、1日早い時期に香典返しが行われることになります。

【関西とそれ以外の地域の香典返しの時期の例】

テーブルヘッダ 関西 関西以外の地域
亡くなった日 4月1日
弔事明けの時期 5月17日 5月18日

関西以外でも香典返しに関して特殊な習慣を持つ地域があると考えられます。地域によっては一般的な香典返しの時期である「弔明け」が通用しない場合もあるので、親族や親戚に確認するのが非常に重要です。

4-4. 弔明け後に香典をいただいた場合

弔明け後に香典をいただくこともあります。たとえば、遠方に住んでいる故人の友人や知り合いといった人が該当します。弔明け後に香典をいただいた場合は、いただいた日から1カ月以内に香典返しをするようにしましょう。

香典返しの時期として一般的な弔明けを過ぎているため、お返しのタイミングはいつでも良いと考える方もいるかもしれませんが、香典に限らずいただいたものに対しては、なるべく早くお返しするのがマナーです。

「体調不良で香典返しの準備が遅くなった」などよっぽどの理由がない限りは、香典をいただいたら日数を置かずにお返しをお渡ししましょう。

5. 香典返しを適切な時期に渡すために心がけるべきこと

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ここまでお読みいただいて、香典返しに適切な時期をケース別にご理解いただけたかと思います。

しかし、香典返しに適切な時期を理解しても、その時期に確実に香典返しが相手に届くように準備しないと失礼になることは注意しなければなりません。

ここでは、

  1. お通夜や葬儀当日
  2. お通夜や葬儀当日以外

の2つの時期別に、適切な時期に香典返しをするために心がけるべきことを解説していきます。

5-1. お通夜や葬儀当日に直接香典返しする場合

お通夜や葬儀当日に直接香典返しをする場合は、法要までに香典返しの品物を準備する十分な時間を確保できません。このため、

  • 葬儀の案内をした人数分の品物を手配する
  • どの参列者にお渡ししても喜ばれるような品物を一律で用意する

といったように、手間をかけず早く香典返しを用意できるような準備をすることが非常に重要です。

【当日返しにふさわしい品物の例】
  • お茶/紅茶/コーヒー
  • 海苔などの乾物
  • サイズの小さいタオル など

→ 軽いものや荷物にならないものなど持ち帰りやすい品物

ここで「お通夜や葬儀当日までに香典返しは手配できるものなの?」と思った方もいるかもしれませんね。確かに当日お返しする場合は、弔明け後にお返しする場合と比べると品物を準備する期間は格段に短いため、心配になるのも無理はありません。

しかし、「3-1. 遺族の負担を考慮する場合」でも説明した通り、近年はお通夜や葬儀当日に香典返しをするケースが増えてきています。葬儀社や香典返しを取り扱う専門業者は当日返しのニーズに対応できるよう、葬儀までに香典返しの品物が届くように手配してくれることも多いのです。

お通夜や葬儀の日程が決まったら、なるべく早く葬儀社や香典返しを取り扱う専門業者に問い合わせて、その日に香典をいただいた方に確実に香典返しをお渡しできるように手配しましょう。

5-2. お通夜や葬儀当日以外に配送で香典返しする場合

お通夜や葬儀当日以外に香典返しをする場合は、

  • 香典返しをお渡しする方のリストを、お返しの金額別・関係者別に作成する
  • リストをもとに、葬儀社や香典返しを取り扱う専門業者で香典返しを手配する

というように、いただいた香典額に適切なお返しができるよう、葬儀後なるべく早い段階で整理してから手配することが大切になります。

当日返しと比べると香典返しの品物を手配する時間を確保できるため「そんなに急がなくても大丈夫なのでは?」と思われるかもしれませんが、時間に余裕があるからといって後回しにしてしまうのは好ましくありません。

葬儀が終わったら香典返しの手配と同時進行で行うべきことが多くあります。葬儀後にやるべきことをこなしていると、あっという間に香典返しをする時期に近づいてしまうことも少なくありません。

葬儀後も忙しくて大変かと思いますが、香典をいただいた相手に失礼とならないよう、適切な時期にお返してできるよう早期に手配することをおすすめします。

香典返しの相場はいくらくらい?
香典返しの相場は、いただいた香典の「半返し」が一般的です。ただし、

  • 故人の立場
  • 香典の金額の大きさ
  • 香典に加えていただいたもの
  • 住んでいる地域
  • 香典をいただいた相手

によっては半返しとならないケースがあるので注意しなければなりません。

香典の返しの相場については「香典返し 相場」で詳しく説明しているので、香典返しを手配する前に、一読することをおすすめします。

6. 香典返しの時期別・相手に失礼にならないお返しの渡し方

香典返しに添える挨拶状(お礼状)

香典返しは、お返しする時期によって渡し方が変わるのも押さえておきたいところです。

1. お通夜や葬儀当日に直接香典返しする場合

  • 掛け紙は「外掛け」にする
  • お返しの不足分は弔明け後に改めて香典返しする

2. お通夜や葬儀当日以外に配送で香典返しする場合

  • 香典返しの到着日に配慮する
  • お礼状を添える
  • 掛け紙は「内掛け」にする

上記を考慮しないとマナーに反することになり、相手にとって失礼にあたる恐れがあるので注意しなければなりません。

1つずつ詳しく解説していくので、実際に香典返しをお渡しする前にご確認ください。

6-1. お通夜や葬儀当日に直接香典返しする場合

お通夜や葬儀当日に直接香典返しをする場合は、

  1. 掛け紙は「外掛け」にする
  2. お返しの不足分は弔明け後に改めて香典返しする

の2点を考慮することが大切です。

6-1-1. 掛け紙は「外掛け」にする

香典返しには「香典返しを贈る」ことを意味する「掛け紙」をかけるのがマナーです。

【掛け紙のサンプル】

志の熨斗

掛け紙には「外掛け」と「打掛け」の2種類のかけ方があるのですが、通夜や葬儀当日に香典返しをする場合は、前者の「外掛け」で対応します。包装された香典返しの品物の上に掛け紙(のし紙)をかける方法が、外掛けです。

香典返しの包装

外掛けにすることで、香典返しをもらった相手は「香典返し」ということがすぐに分かり、お礼の気持ちも受け取りやすくなります。直接香典返しをするときに最適な掛け紙のかけ方として一般的なので、理解しておくと良いでしょう。

6-1-2. お返しの不足分は弔明け後に改めて香典返しする

お通夜や葬儀当日に香典返しをする場合、一律の金額でお返しをするのが一般的です。このため、人によってはいただいた香典に見合わないお返しとなるケースも発生します。

いただいた香典の額にふさわしくないお返しとなった場合、弔明け後に改めてその不足分の香典返しをするのがマナーです。当日香典返しを済ませたからといって安心せず、後日不足分をお返しする場合に備えて、いただいた香典は名前と共に記録しておきましょう。

6-2. お通夜や葬儀当日以外に配送で香典返しする場合

お通夜や葬儀当日以外に配送で香典返しをする場合は、

  1. 香典返しの到着日に配慮する
  2. お礼状を添える
  3. 掛け紙は「内掛け」にする

の3点を考慮することが大切です。

6-2-1. 香典返しの到着日に配慮する

お通夜や葬儀当日以外に配送で香典返しをする場合は、当然ながら相手と直接会うことはありませんよね。

直接であれば、香典返しの時期に合わせてお渡しする日を調整しやすいですし、その日に確実に相手へお返しができます。しかし、配送の場合は香典返しの到着日に気を使わねばなりません。

香典返しは不祝儀に対するお返しのため、

  • 祝日や年末年始といった世間一般のお祝いごとの日
  • 相手がお祝いごとを控えている日

というように、お祝いに関する日に香典返しが届かないよう、日程を調整することが非常に重要です。

どうしても香典返しの適切な時期が上記の日と重なり、調整が難しいこともあるかもしれません。そんなときは、例外の対応とはなりますが、仏式の場合は亡くなってから35日後を弔明けとして香典返しを贈るのも1つの手です。

相手に違和感を与えないよう、お返しをお届けする日は十分に注意しましょう。

6-2-2. 挨拶状(お礼状)を添える

挨拶状(お礼状)を添えて香典返しを送ることも大切です。

ここで「挨拶状を一人ひとり書いて添えるのは、大変なのでは?」と思われた方もいるかもしれませんね。確かに、いただいた香典が多い場合は負担が大きいでしょう。

しかし、香典返しは本来、香典をいただいた方に直接お会いし、お礼の挨拶を兼ねて行うものです。配送する場合は直接ご挨拶できないため、その挨拶にあたる挨拶状を添えるのがマナーになります。挨拶状のない香典返しは無言でお返しをすることに等しいため、相手に失礼となることは念頭に置かねばなりません。

今は、香典返しを手配するときにオプションで挨拶状を同封できるケースがほとんどです。どの方に送っても無難な挨拶状のフォーマットもあり、これを活用すれば業者で印刷してくれるため、ご自身で挨拶状を用意する必要がありません。

故人と特に親しかった人のみ手書きの挨拶状を用意すれば、手間は格段に減ります。負担を軽減できるものは活用して、香典返しには必ず挨拶状を添えるようにしましょう。

6-2-3. 掛け紙は「内掛け」にする

お通夜や葬儀当日以外に配送で香典返しをする場合の掛け紙は、「内掛け」にします。内掛けは、香典返しの品物そのものに掛け紙をかける方法です。

香典返し内のし包装紙

配送で香典返しをする場合に内掛けを選択する理由としては、

  • 控えめな印象になり、不祝儀のお返しに最適
  • 香典返しの配送中に包装紙が破れにくい

といったメリットがあるからです。外掛けと比べると相手に香典返しであることが伝わりにくいのは確かですが、内掛けにすれば上記のように香典返しをする側と受け取る側にメリットをもたらしつつ、マナーに反しない香典返しができるのです。

香典返しを配送するときに最適な掛け紙のかけ方として一般的なので、覚えておくと便利です。

掛け紙やお礼状(挨拶状)は香典返しをするときに必須のマナー
掛け紙やお礼状(挨拶状)は、香典返しをするときに必要不可欠なマナーです。

本章で説明したことを考慮いただければマナーに反しない香典返しができますが、以下の記事も併せてお読みいただくと、掛け紙やお礼状(挨拶状)について理解を深められます。

・掛け紙については「香典返し のし
・お礼状(挨拶状)については「香典返し 挨拶状

香典返しをする前に、ぜひ参考にしてください。

7. 香典返しの時期に関するQA

香典返しの時期Q&A

最後に、香典返しの時期に関するQAを紹介します。香典返しの時期に関してよく挙がる質問に対する答えを載せているので、香典返しをするときにご参考ください。

7-1. 香典返しは弔明け後いつまでに渡せば良い?

香典返しは、弔明け後1カ月以内にお渡しするのがマナーです。

【宗教別・香典返しの期限の例】
亡くなった日が4月1日の場合

宗教 弔明けの法要日
(目安)
香典返しの期限
(目安)
仏式
(浄土真宗以外)
5月19日 6月19日
神式 5月20日 6月20日
キリスト教・
カトリック
4月30日 5月30日
キリスト教・
プロテスタント
5月1日 6月1日

弔明け後1カ月以内に香典返しをお渡しできるようにするには、葬儀後2週間以内に香典返しの手配をすると良いです。

法要の準備や葬儀後の手続きなどで慌ただしいと思いますが、マナーに反しない時期にお返しをするためにも、合間を縫って準備を進めましょう。

7-2. 会社への香典返しの時期はいつが適切?

故人が勤めていた会社から香典返しをいただいた場合、一般的な香典返しの時期である弔明け後で問題ありません。

ただ、ご自身が勤めている会社から、故人と面識がなくても心遣いとして香典をいただくことがあるでしょう。このような場合も、弔明け後にお返しすれば良いです。

とはいっても「忌引き明けの出社で何も持参しないのは、気が引ける…」と思う方もいるかもしれませんね。もし心配な場合は、忌引き明けの出社時に香典返しをお渡しすると良いでしょう。

以下のような場合は、香典返しをする必要はありません。

  • 会社の慶弔見舞金規定から香典をいただいた場合
  • 香典返し不要といわれた場合

代わりにお礼状(挨拶状)をお送りしましょう。

7-3. 香典返しを弔明け前に渡すのは時期として早い?

3. 香典返しの時期が「お通夜や葬儀当日」のケース」や「4. その他の香典返しの時期になるケース」で説明した例外を除いて、香典返しを弔明け前にお渡しするのは時期として早いといえます。

そもそも香典返しは、弔明けの法要を終えたことを報告する役割があります。さらにいうと、故人が亡くなってから弔明け前は、遺族が喪に服す期間です。このような時期に香典返しを渡されることに、違和感を覚える方もいることは注意しなければなりません。

弔明けの法要が無事に終わり、遺族が通常の生活に戻ったことを報告して、香典をいただいた方に安心していただくためにも、例外を除いては弔明け後に香典返しをしましょう。

7-4. 香典返しの時期が遅いと失礼?

7-1. 香典返しは弔明け後いつまでに渡せば良い?」で説明した通り、香典返しは弔明け後1カ月以内にお渡しするのがマナーです。弔明けから1カ月以上過ぎての香典返しは、マナーに反するため注意しなければなりません。

「でも、葬儀が終わっても気持ちの整理がつかない…手続きなどやるべきこともたくさんあって、香典返しの手配に十分な時間をかけられない」という方もいるかもしれません。

大切な人を亡くして、すぐに気持ちを切り替えることはとても難しいのは十分に理解できます。しかし、弔明けから1カ月以上過ぎても香典返しをしないと「何か起きたのだろうか?」と香典をいただいた相手を心配させることになります。相手も時間がない中で香典を用意して供えてくださっていますから、お返しをする側もなるべく早く手配してお礼を述べるのがマナーです。

何らかの事情が発生して、どうしても弔明けから1カ月以上過ぎての香典返しとなってしまう場合は、そのお詫びを香典返しに添えるお礼状(挨拶状)に入れましょう。お詫びをしっかりすれば、相手にも伝わるはずです。

何もお詫びをしないのは失礼にあたりますから、一言加えることを忘れないようにしましょう。

まとめ

香典返しの時期として一般的なのは弔明けです。しかし、弔明けの時期は宗教によって異なるため注意しなければなりません。