お祝いやギフトの熨斗紙「多織留」や「多越留」なんて読む?タオルを漢字で書く由来をひも解く!

熨斗に御多織留 知識・知恵

お祝いやギフトなどの頂き物の熨斗(のし)紙に「御多織留」や「御多越留」と書かれているのを見たことはありませんか?
一見したところ普段見慣れない文字なので、あれっ?と思うこともあると思います。

「御多織留」や「御多越留」は
  • なんて読むの?
  • なぜ漢字なんだろう?
  • どういう意味があるんだろう?
これらをわかりやすく説明していくぞ!
この記事を読み理解することで、大切な場面で失敗しない心構えができるのじゃ。

「多織留」や「多越留」なんと読むの?

多織留や多越留はどちらも「タオル」と書かれています。
日本では古くから贈り物として手ぬぐいを贈る習慣がありましたが、手ぬぐいからタオルに移行していったときから使われるようになりました。
タオルの達人の熨斗紙に御多織留

※もちろん今でも手ぬぐいは贈り物として使われています。

なぜこのように書くのか?

タオルがなぜこのように多織留や多越留と書かれるようになったのか?
それぞれに理由があるようです。

御多織留

御多織留と書かれるようになったのは、「御タオル」とした場合に「倒る」を連想されてしまうというのが一番の理由じゃ。
「倒る」の場合、「たおれる」の文語形となることから縁起が悪いとされていたようじゃな。
また布地を織った最後の部分は「織留」(おりどめ)と言われ、転じて物事の締めくくりを指す意味合いがあるそうな。
そして「織留」が「多い」とされることで、多くの物事の成功を繰り返すことに通じるように、このような当て字が作られたと言われています。
熨斗紙に御多織留

御多越留

御多越留の場合は漢字ではなさそうです。
御多越留は変体仮名で「御たをる」と書かれています。
熨斗紙に御多越留の文字
変体仮名とは?
ひら仮名が現在の書体に統一されるようになったのは明治時代ころからで、変体仮名とは標準的な仮名文字以外の仮名を指します。

  • 「多」は「た」の元になった仮名
  • 「越」は「を」の元になった仮名
  • 「留」は「る」の元になった仮名

変体仮名参考サイト
http://www.book-seishindo.jp/kana/onjun_2.html

今治タオルやタオル産業で有名な「今治市」も読みづらい?

いかがでしたか?
一見読みづらい「御多織留」や「御多越留」も、読み方を知り、ひも解いていくと意味がわかっておもしろいですね。
また変体仮名とはまったく違うのじゃが、今治タオル好きのみなさんには馴染みのある「今治市」も、かつては読みづらい市として有名じゃった。
「今治タオル」が、世界的に有名な地域ブランドとして認知されるまでは「今治市」「いまばりし」と読めない人が多かったようじゃな。
私、お婆さんから聞いたことあるの。
昔は「いまじ」や「いまはる」などと間違って読まれたりしていたみたいね。
今治城と藤堂高虎像

今治城と藤堂高虎像

今では有名なブランドとなった今治タオルのおかげで「いまばり」という地名も有名になりましたね。